CALENDAR
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
MOBILE
qrcode
<< 秘密書簡文 | main | 突破と亡命 >>
雨傘、雪傘。雪、雪、雪


 ルイ・ヴィトンの「カトリーヌ・ドヌーブとめぐるパリの旅」の広告ポスターからインスパイアされてはじまった僕の長編詩、『トランスシルヴァナイト』を昨年の10月から厭きもせずに書き続けてきた。
 そこで、ドヌーブと言えばあの名作『シェルブールの雨傘(1964)』をいつかまた観ておきたいと前々から思っていたので、冷え込んでいた昨晩、アラン・タネール監督の『白い町で(1983)』と一緒にレンタルショップでビデオを借りてきた。
 今朝起きてみると外は銀世界! おお!っと思ってさっそくカメラを持って近所を徘徊する。その後、朝食を済ませて『シェルブールの雨傘』を観る。映画は言わずもがな、あの有名な雪のふりしきるラストシーンで終わる。あまりの偶然だ! 今朝の外は2年ぶりの雪景色だった。

 以前に心日庵(しんびあん)という劇団の『あっち川、こっち川』という公演を観てファンになったので、午後4:00開演のチケットを予約しておいたので雪が降っている中をいそいそと出掛けた。新しい出し物である『初恋』は、四篇のオムニバスになっていて時空はバラバラであるが、終戦直後、昭和四十年代、そして現代と微妙に繋がっていて見事な作品であった。小生の愚作『トランスシルヴァナイト』における時空間にも似た脚本(当方の愚作なブログと一緒にしてすいません)作りがしてあってとても興味深く観覧する。観覧といえば、観覧車(・・・のようなもの)が舞台に設置してあって、その観覧車から望める一帯はむかし空襲にみまわれた処だったとのこと。身勝手で軽薄なボク流の解釈でいくと、ラストで観覧車のある公園(・・・らしい処)がまた登場するのを観ていて思ったのだが、この四篇のオムニバスは、観覧車が回転している最高位の一点から焼野原であった底面地帯を結ぶ三角錐の空間のなかで存続したであろう、過去や現在の、私達や私達の父や母である男や女の時間が、現在におけるそのときどきで結晶し、その結晶体(脚本家の意図や演者、それによってあぶりだされたetc.)へ映り込んでしまった客席にいる自分自身の心や姿を、もひとつ後の座席からまたぞろ観つめ、懐かしんでいるかのような不可思議な物語であった。
 企画/脚本は〈第四話 昭和39年・冬「故郷の雪」〉に登場する娼婦役の岩瀬あき子さんだ!! 舞台である娼館の窓の外は雪、劇場の外も雪、泣かせる第四話だった。

 『シェルブールの雨傘』に登場するドヌーブ役の恋人ギイは、兵役のために召集令状が届く。そしてアルジェリア戦争から帰還するも、脚を負傷して曳きずっている。なにやら今日は偶然にも“三つ”の雪の日? そして、またもや偶然!『初恋』の〈第二話 昭和25年・夏「手紙」〉に登場する男はガダルカタル島から帰還するも、やはり脚を負傷して曳きずっている。彼らは〈何者かの力〉によって双方ともにむかしの恋人を失くしてゆく。〈何者かの力〉とは・・・第二話も泣かせる物語だ。

 今日はなんだか妙な1日。
 だから、ついつい、このようなブログを書きたくなった。さて、タネール監督の『白い町で』もいい映画、観るのがいまから楽しみだ。うふふの、ふッ。


| 演劇 | 23:50 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.michihico.com/trackback/492521
トラックバック