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男 鹿
男 鹿(おじか)
     シテ/おせん 所/タペストリーのある小部屋



地    春咲く花はあるけれど 清き袂へかないたる
     いとしき人は 春がすみ

シテ 「あの日かわした言問の、三ッの約束お約束。
     言問団子(ことといだんご)の白よ、黄よ、黒よ。

地   ダンゴに誓いし ひとつの気持ち
    ふたりならんで 緋の毛氈の
    赤いころもにつつまれて(イョ)
    一つ白きは まごころの
    二つ黄いろは 優しさの
    三つ黒いは 粋ごのみ

シテ 「十字に組んだ、串に誓いし三ッの約束お約束。
    言問団子の白よ、黄よ、黒よ。
 
地   なのにいまでは ひとりぼち
    暗いお部屋の 寝台で
    しんと静かに 思うてみても
    いとしき人は 春がすみ

シテ 「ふたりで飾った、壁の子鹿のタペストリーも
    憂きこころねで、鳴いている。 

囃子  ホロロン ホロロン ケントンチャン
    ティトティト ホロン ケントンチャン

シテ 「清き袂へかないたる、いとしき男(お)の子は。

地   ありゃ 見当はずれの嘘っぺ男の子
    まだら鹿の子よ えせ男鹿びと
    十字に組んで重ねた言問の愛(イョ)
    あの日 あの時 あながって
    串のかんざし ゆれている
    串のかんざし ゆれている 

                幕
| 能楽詩集 | 18:55 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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