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咲く花 散る花
 昨夜は北青山にあるカフェレストラン『青山アンレーブ』で青草書房の記念パーティーがあり、久しぶりに深酒をした。編集者や ゲストには古くからの知人も多く、ゆったりとくつろげたパーティーで、場所を変えてからも楽しく過ごすことができた。
 女優で歌手のSさんの生歌が聞けてミーハーになったが、彼女の持ち歌である『鳥の詩(うた)』(作詞阿久悠)は、寺山修司が構成したカルメン・マキ『真夜中詩集/ろうそくの消えるまで』にどことなくニュアンスが似ていて、すごくよかった。
 ぼくは『真夜中詩集』のカルメン・マキがとても好きだったので、失礼だとは思ったが、そのことをSさんにそれとなく話すると、彼女もそのアルバムをよく知っていたようで、好意をもって優しく受け答えしてくれた。『鳥の詩』をいつの日かぼくも歌ってみたいと思いつつ、皆より少し早めに(とはいっても山手線の最終だった)その場を失礼した。


 朝起きると野太い声になっている我が身を清々しい風の吹くベランダにさらしながら、ふと目を下へ落すと、朝顔が咲いていた。この朝顔は去年、近くの公園に咲いていた場所に落ちていた種子を持ち帰り、今年蒔いたものなので品種はわからないが、もう、すでに咲いてくれたのだった。毎年育てている他の朝顔は、夏の終りごろから咲きはじめ、秋冷のころまで咲いてくれてはいるが、この季節、“野生”の朝顔のように今頃に咲いてくれると身へも心へも励みとなる。

 風に揺れて咲く、初々しいむらさきの朝顔。
 時の盛りを過ぎてなお咲きつづける白のガクアジサイ。そのガクアジサイが、知らない処を旅してきた偶然のあさ風に吹かれながら灰色のコンクリートへ散る必然。
 諸行無常の響きに触れた、一瞬の、朝の、光景の、中の、ぼくの命。
| 日々是好日 | 09:56 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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