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イリアス・オデュッセイア/魔都


もはやこの都市は魔都となり、魔都はやがて流産をする。ここにひとりの女がいて、女の名はクリュタイムネストラというミケネの王妃であった。王妃には父が異なる妹がいて、母は互いにレダであったが、妹の父親は白鳥と化してレダを犯したドン・ゼウス様であった。この妹こそが魔都をつくりだし、隣街のトロイア王国を全滅させた張本人であった。けれども、いまトロイアは巨万の富を誇って東の丘陵に陣を張る王国で、「月下一群一党組」と名乗っていた。

かの妹の名はヘレネという。亭主はスパルタ王メネラオスで、亭主が留守中にトロイアの王子に口説かれて駆落ちする。おどろいた亭主の泣きついたところがクリュタイムネストラの夫アガメムノンのところだった。ややこしいことにアガメムノンとメネラオスは兄弟で、兄のアガメムノンはミケネはもとより、魔都の西一帯を牛耳っている総長で、「太陽族」の大親分であった。ゆえにアガメムノンはこの機をにらみ、西一帯の組長をすべて呼びあつめ、財宝や利権獲得のための戦争をトロイアに仕掛けた。

オデュッセウスも例外にもれず出陣したが、十年戦争の末、「太陽族」はこの男のおかげでなんとか勝つことができた。しかしトロイアの男はもとより、西一帯の男たちもオデュッセウスただ一人を残し、やがてだれもが死んでいった。生き残ったトロイアの女たちはオデュッセウスを恨みつつ、流れ流れて「人魚館々亭」の樓郭にて未来永劫その男をまちぶせる。(僕のイリアス・オデュッセイア詩画 「ないない王とトロイアの女たち」より 2018)





| 紙芝居屋のオデュッセウス | 15:20 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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