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黄昏のオルガニート




世界の静かな中心であれ・・・ Le Petit Prince Vol;006


 黄昏のオルガニート

海の見える白い町で
おれはタンゴダンスの王様だった
踊りのコルテでは 場末で一番
金のスーツに 銀のポマード
めでたい日々を楽しく過ごして
かわいこちゃんのメメに夢中さ

から騒ぎ! おお から騒ぎ

だが ある日よそ者がやってきて
そいつは喧嘩好きで いい男
おまけにすご腕の踊り手だった
低い調べ 高い調べ
おたまじゃくしを奴隷に従え 踏みつけて
蛇のごとくに くねって光る

メメ! おお メメ

おれとやつとは メメを争い喧嘩腰
やつのナイフが おれの脚を十字にえぐった

から騒ぎ! おお から騒ぎ

黄昏どきのオルガニートが・・・
縫っては奏でん こころや片足
十ヵ所 十五ヵ所

虎皮模様の切り傷を 舐めながら
メメ! おお メメと
彷徨い歩く 黄昏に汚るゝ町を
          All Rights Reserved;M,



https://www.youtube.com/watch?v=iYx1Jk3qQkM


*白い港町とはカルロス・ディ・サルリの故郷バイア・ブランカのことだが、地中海が見える白ナイル河口にあるアレクサンドリアの意でもある。「ヤツ」とはエジプト神話に登場するセトのことであり、「オレ」とはオシリスのことであって、「メメ」とはネフティスのことである。これは最近の絵と詩だが、砂漠からなんども蘇ったド・サン=テグジュペリはあまり好きでなかったブエノスアイレスで、フレンチなタンゴ曲『碧空』をもし聴いたならば、その時、彼はなにを思ったであろうか。






| 花鳥風月虹の詩歌 | 10:44 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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