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世界の静かな中心であれ Vol;011


世界の静かな中心であれ
    「夜と息(ポレン)」2017



アウシュビッツから生還した心理学者の手記「夜と霧」は背筋が冷たくなるようなホロコーストの記録ですが、ぼくの「夜と息(ポレン)」はのんきな絵です。

板橋区にある都立赤塚公園の周辺には武蔵野崖線がまだ多少残っていて、そこに咲いている野草をながめているうち、植物の手入れなどをしている環境ボランティア「みどりの手」の手伝いをするようになりました。春の妖精ニリンソウも終わって、これからの季節はヤマユリが咲きます。しかし、美しさのあまりに根こそぎ盗まれることもあり、今年は二、三本を確認する程度です。

そんなヤマユリの花心に鼻面を近づけたりしながらクンクンやっていると、遠い夏の日のことを思い出します。一の谷、二の谷、三の谷を超えたところに沢があって、その先に洞窟があり、ぼくたちはそれをマンボウと呼んでいましたが、そのマンボウを素足でじゃぶじゃぶ歩いていると、水の匂いとまざりあっていい匂いがしました。強い香りを放つ花がきっとどこかで咲いていたのでしょう。

甘くなまめかしいヤマユリは、この夏、だれからも穢されずにぼくを待っていてくれるだろうか。






| 花鳥風月虹の詩歌 | 22:05 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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