CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< October 2020 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
MOBILE
qrcode
<< 李賀「楊生青花紫石硯歌」 | main | くららの花の… 藤原顕綱 >>
見わたせば花も… 藤原定家
探 戈 日 暮 ら し の 記 +
 
  タンゴ・ヒグラシィーノ Vol; 0001






























・・・・・・・・藤原ノ定家






この歌は名所・旧跡らしきものが特にあるわけでなく、うら寂しい夕暮れどきの灰ねずみ色な世界を詠んでいる。珍しいものは特に「なかりけり」なのだ。しかし、その虚無をことさらに愛でる定家の眼には、刻一刻と変化してゆく茜の空が映しだしている千変万化な光と影が綾なす風情を、美しいものとして見ている。

タンゴにもこれによく似たことはある。エキセントリックに動いて見せたり、自慢の足さばきをくねくねさせながら女性を力づくで引き廻し、その大技でホームランを次々に打出しているぞと云わんばかりの得意顔。女性はたまらないだろうが、タンゴを習い始めたころ、こうゆう踊り方はカッコよく見えたものだった。しかし、見える眼を持てば、表で見えていることと本質は往々にして違うことのほうが多いだろう。例えば、静かにカミナンド(歩き)しながら眼には見えない魂の領域で力みなく落着いたアブラッソ(抱擁)をしながら、ふいに立ち止まり、ふいにゆっくりと回転したり、互いの息と鳩尾の振子を音の調子にあわせながら身体や魂を揺すりあっている二人を見つけたとき。そこに艶やかなものがあることを知る。


     https://www.youtube.com/watch?v=_lo8iQ2QHWc





| タンゴ・ヒグラシーノ | 17:09 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック