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藤原北家贋縁起物語 Vol.036_04


ワニ皮の男と金魚のポピンズ「水と海水」第三話 Vol.04

  知らないでしょう
  いいんだよ だって兄さんは
  おおきく育ってゆくりっぱな西瓜だったし
  ぴかぴかと輝いている西瓜を父さんが抱っこしたとき 
  わたしは父さんの靴で踏んづけられた
  痛かったろうって………ううん
  どちらかと言えば すごく苦しかった
  一匹の虫がもがいているように
  でも知らないよね
  そんことよりも
  お父さまのお話しをしましょう

  お父さま
  つまり ふぢはら不比等だが
  あのころのことはここからっていえるほど簡単じゃないけれど
  壬申の乱が終わったころからにいたしましょうか?

  兄さんも知ってのとおりだとおもうけれど
  あすか壬申の乱とは
  天智天皇亡き後の皇位継承紛争で
  弟の大海人皇子が
  兄の大友皇子に勝利した戦いだったわよね
  そして大海人皇子は天武天皇となった
  以後 お父さまは権力をふるったが
  ふぢはらは祖父 中臣鎌足が天武天皇の御代に
  その功績から出生地の「ふぢはら」の姓を賜って
  ものの土台をつくった
  しかし「ふぢはら」にはむろん同族も多かった
  そこでお祖父さまの鎌足は
  先々のことをおもい患うて 一計をくわだてる
  「ふぢはら」の姓は鎌足の子孫のみにて
  他のふぢはらは 依然 中臣のままであると………
  中臣はこれまでどおりに神事を司り
  「ふぢはら」は政治に仕える家柄となって大臣となる 
  このことによって 
  一族は宗教と政治 その両方を支配することとなり
  祖父さまやお父さまは一族の頭領となった

  そうだわよね 兄さん
  そして兄さんも
  いずれは頭領となって遠くへ行くの!

       *

(日刊、時々休刊『妖精新聞 第三話』好評連載中!)つづく






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