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「探戈緋牡丹列伝」仁義口上



ご当家の親分さん! お姐さん!
影ながら御免(おゆるし)こうむります
向かいます上(うえ)さまとは
今日向(きょうこう)初の御意を得ます
従いまして 生国*は
肥後熊本でござんす
熊本は五木の生まれ
姓名の儀は矢野竜子
通り名を緋牡丹のお竜と発します
御視見(ごしけん)の通り
しがなき者にござんす
行く末お見知りおかれまして宜しくお引き立てのほど
お願い致します

*映画「緋牡丹博徒」第一作目冒頭での口上仁義では、この箇所は“せつこと”となっていましたが、わたしには意味不明のため「生国」としました。ご承知の方はお教えあれ。


                * * *

お正月の三ヶ日ぐらいは日本人魂に包まれていたいと・・・
親から白を黒だと言われても
つろうござんす浮世のしがらみ
だけん筋目を通すオトコとオンナ!
粋な着こなし!
無言のコトバ!
じっと見つめる多弁な目線!
その間合い!
その身のこなし!
その殺陣姿!
ストイズムがものを言う
映画「緋牡丹博徒」シリーズを見まくりました。

第一作目冒頭での口上仁義(折上がっての仁義)を言う時の着こなしは、全編においてお竜はんのほぼ定番御用達となっています。黒っぽいお着物に派手な矢の字結びの博多帯! それへ横笛小太刀をブッ挿して、ちらちらちらつく襦袢と前屈みになればなるほど胸の奥からのけぞってくる帯揚げは赤色です。


さて! まずはファーストシーンのタイトルクレジットがよか。こりゃグッド・デザインもんですたい。

画面いっぱいに伸びた長四角な白い盆が敷かれてある鉄火場の中心に、お美しい緋牡丹のお竜はんが凛とした胴士ぶりで「手本引き」をやっている。盆のぐるりには殺気みなぎった客がジーッと身動きせずにお竜はんの手の筋を睨んどる。このときの映像は、レオナルド・ダヴィンチ作「最後の晩餐」の絵を彷彿とさせてくれた。盆の中心にいるマリア像のようなお竜はんは、白いテーブルの奥で手を拡げているイエス・キリストであり、客はユダのようなむくつけき男衆ばかりが雁首揃えて一喜一憂してはった。

画面はそのうち白いサラシの盆だけを残して上部全体がスクエアな黒ベタに戸板返しされ、それへ赤文字のクレジットが浮かんではすぐにも白文字になって消えていく。さらに株札(花札)のドアップが浮かび上がったと思うと紫袱紗へそれを包み込んで、白いサラシの盆の上へそっと置くが、フィルムがアンダーなために袱紗は黒いスクエアな塊となって、それへとまたもクレジットが赤く白く消えてゆく。こんなふうにしながら画面が変わってゆくごとに黒いマッスが画面をしめ、その空間へ太ゴシック体のクレジットがテンポよく、赤く白く消えてゆく。

株札の赤と白と黒の絵柄!
白いサラシの盆が用意されている暗い鉄火場と赤い文字!
お竜はんの口紅や玉簪や帯揚げの赤色と黒い着物に巻きつけた博多帯の白さ! 
指の白さ! 脛の白さ!
闇路に赤く白く咲き消えてゆく!


ああ! いくらでも書きたいことが山ほどあっていゃんなっちゃいますナ!

正月は毎年こんなふうにして「高倉健全曲集」を聞いたり赤と黒と白の世界を映画などで堪能してますが、こんたびは一つ、当ブログで「緋牡丹博徒」全八弾についてなにかポッリと書いてみたいと思っています。はなしの筋を書いてもしょうがありませんし(でも書かなきゃ解んないだろうし)、長ったらしくはしたくないし(しかし筋を書けば長くなるし)少々不安ですが、独断と偏見にみちた妄想劇場であることだけは確かだと思います。

さても妙なことに、先だっては今年引いたみくじのことを書きましたが、あのみくじは考えれば考えるほど「緋牡丹博徒」の矢野竜子を表徴しているようでなりまっせん。





























これから少しづつ書いてゆくわたし流「緋牡丹博徒」は、「探戈緋牡丹列伝(タンゴヒボタンレツデン)」とでも称しておきましょうか?






| タンゴ・ヒグラシーノ | 01:37 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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