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釣らるゝ白鷺
NHK第一の
朝のラジオは
どうも好かない
それが習慣となり
ラジオをあまり聴かなくなった

ときどき
流すこともあるが
そんなときはFM放送だ

で 今朝流していると
青来有一という人の
『鳥』という
ラジオドラマが流れた
FMシアターの
これは再放送であり
番組は毎週土曜日
22時からの50分間で
朝と違い
聴くタイミングを
逸しやすい

この『鳥』をまったく知らなかった
長崎被爆体験者のドラマで
養母に育てられた
ひとりの男の話である

男児の赤ん坊を拾った女は
そのことにより
逆に命を拾う
子どもを必至に育てるうち
不思議と乳が張り
男児はその女のささえとなり
男児はその女をささえとする
わずかな極みの中で
双方
生きる張りもでてくる
そんな状況下
血のつながらない母子は
一羽の白鷺と出合う・・・

わたしの説明は多少順不同
おまけにこれは伏線だ

その後 
男は少年時代を経て
今では定年の身となり
毎日を平凡に暮らしている
だが 「お前は誰だ!」と
自身は自身に揺すぶられ
妻とともに古い家で
不安な夜を過すこともある
そんな時
「お前は誰だ!」と
時空を超えて
ひびく声
男はその声にたぐられて
細い鞭のような
赤いデグスの糸で
逆さに釣らるゝ
一羽の白鷺と出合う

う〜ん
久しぶりにいいお話しだった



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