とある公園で一服していたら、目立たないところに大きな石の塊がデンと置いてあったのでなんとなく見ていたら、古生代シルル紀のもので、生物の遺骸などが堆積してできた岩石(苦灰石)とのこと。近づいてよく見れば、ウニやナマコの祖先にあたるウミユリ類の化石がところせましに付着していた。なんとなく、この石をこなごなに砕いてみたい衝動にかられたが、まだ行くところがあったので諦めた。
しかし、こんなお宝をだれ一人見るでもなく、これからもヒッソリと唯そこにあるだけなのだと思うと、なんだか自分だけが随分と徳をしたようでならなかった。4億数千年前の苦灰石は、カナダ国オンタリオ洲バーリントン市民からのプレゼントであった。