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タンゴ・ボレアーダ



「ボレオ」

こんなにしっかりと
ぼくはきみの手をにぎっている
ドルシネアよ
鎖骨越しにみえた
そのかざり足
しなったムチのように打ちかえす
美Cき足元の表情を
ほんにいっときのことだけど      
二人のために
もっとみせておくれよ

    ・・・# Nu e





| タンゴ・ヒグラシーノ | 08:24 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
Nuevo Tango



街中をカッポしてると身体がフッと横へ流れたり、蛇行したりする齢になった自分が滑稽でなりません。まあ自然の流儀だからしかたないとして、アルゼンチンタンゴを踊りはじめて九年目にさしかかろうとしています。「TANGO el SIGNO(タンゴへの微候)」のチラシに誘われてのことでしたが、身体に裏付けのない空洞化していく言葉を浪費するマスメディアへの違和感を、身体というリアルな感覚で取戻してみたいというのが事のはじめだったように記憶しています。そのことは今でもかわらないし、ずっとTANGOをやってて良かったと思っていますが、そのTANGO、あまりにも奥が深過ぎて、なんどとなく挫折しそうになりました。けれども、身体という実世界からくるリアリティーがどうしょうもなく、この私を魅了しつづけています。と同時に、これまで出会った先生方や友人たちにいつも励まされて、ようよう今日へ至れたと心から感謝しております。

二本足の人間が四本足になってガッチリと踊るTANGO! このファンタスティックな獣道をもうそろそろ開き直って、ヘボでもいいから自分のコラソンを自分でもっとしっかり信じてあげよう・・・と。そこで、タンゴ名を『NUE』と襲名しました。^_^ 『NUE』には、NUEVOの「新しい」にはじまって、鵺(ヌエ)& 虎ツグミの意味があります。ほかに大好きなあがた森魚へのリスペクトもあって、彼が目賀田男爵のことを歌った『バンドネオンの豹』にあやかり、「バンドネオンの虎鶇」とダサク洒落てみました。あくまでもローカルな襲名ですが、“ヌエ坊”とでも呼んでください。それでは、今後ともご贔屓にしていただければ果報です。


N U E( V O )_ T A N G O






| タンゴ・ヒグラシーノ | 12:33 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
首の差で/Por una cabeza


 「夢の香り」

ぼくは目がみえないが 
ダンスを踊った 

そのひとからは 
ふしぎな匂いがした

みぎ耳からプンと百合の香りがして
ひだり耳からはリコリンの香りがした

デ・リスだろうか
プワゾンだろうか

百合と毒との花群れが溶けあって
そのひとの肌で調合され…変調する

首の差で 踊る
一輪の花

その花に支配され
ぼくたちは三曲踊った

あとはそのひとを見失ったが
広いサロンで踊っていたら

とつぜん!
百合と毒がうごく

眸をとじて
そのうごきを叮嚀にさがすも

「Watashi」という曲が流るゝ
そのひとはもうぼくのことを忘れたろう

          (琥珀の告白)より





| タンゴ・ヒグラシーノ | 12:36 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
夜や暗き道や… 紀 友則
探 戈 日 暮 ら し の 記 +
   タンゴ・ヒグラシィーノ Vol; 0003




















宿











・・・・・・紀ノ友則(きのとものり)






まずもって、疑問と濁音の多い惑いの歌だ。暗いぬばたまの夜の空の鳥の道の行手をうしなったホトトギスが、作者である紀友則の屋敷か宿かはわからぬ辺で啼いている。作者自身も、自分の家へまっすぐには帰れない何か趣があるような、やはり惑っている。それへ六つの濁音が畳みかけてゆく…。なんと息苦しい歌だろうか。 

私がまだ中学生だったころ、『シャボン玉ホリデー』というテレビ番組があった。ザ・ピーナッツがメインになって歌って踊る元祖エンターテイメントなショー番組で、多感な少年時代に夢やインパクトを与えてくれたとても楽しい番組だった。そのころ、これといった目的もなく、腰にノコギリと鎌をぶらさけながら愛犬のシロとともに野山をほっつき歩いていた時期に、この番組からなんとなし一筋の光のようなものを見出していた。たとえ裏方であっても、黒い服を着て踊るバックダンサーになりたいと願った。しかし情報のない田舎暮らし、まだまだダンスは軽薄なものであって、男のやる職業ではなかった。そんな時代、まわりの意見をはねのけるほど私はいまだ強くなかった。

この歌が指し示している濁音の多さは、ダンサーになろうとしたことがたんなる憧れでしかなかったような、そんなおぼつかない自分自身の夜のごとき暗い惑いのギザギザを思いおこさせる。だからこそ老残の身となった肉体や精神へ、おじいちゃんのボクからあのころのボクへ心ばかりの贈物をして上げている。



     https://www.youtube.com/watch?v=VkkaT20fOmY





| タンゴ・ヒグラシーノ | 12:05 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
くららの花の… 藤原顕綱
探 戈 日 暮 ら し の 記 +
   タンゴ・ヒグラシィーノ Vol; 0002




















  た
靆 な
  び







・・・・・・ 藤原ノ顕綱(あきつな)






クララの花とはなんともモダンで、ざっといまから千年も前の歌とは思えないほど佳き香りのする歌ではないだろうか。その「くらら」を調べてみれば、マメ亜科の多年草で和名は眩草・苦参とあった。根っこを噛めばクラクラするほど苦いことから、眩草(くららぐさ)といわれ、転じてクララと呼ばれるようになったとか。アルカロイドを含む有毒植物とも記してあった。が、毒は往々にして薬となるわけで、クララはさまざまな薬物として使われたり紙の原材になったりしている。しかし、ここでのクララは心惑わせるまでの空薫物(からだきもの)として登場している。つまりが、ここで歌われているクララとは香水の如きものであって、最後は入道にまでなった若き日の藤原ノ顕綱に、第四句「われも靆(たなび)け」とまでいわせた女性とは……。心を乱さずにはおれなかった薫香の惑いとは……。

タタン・タン・タンという激しい軍靴の響きがする曲を踊り終えると、つぎは「Remembranza」という郷愁を誘った曲がゆっくり流れはじめてきた。コネクションをより丁寧にしながら動作いていると、曲の中ほど、どことなしか相手の女性からぷんと強い匂いが漂ってきた。さっきまではさして気にもならない浅いフローラルな香りだったのに、それが神秘的となり、やがて情熱的でセクシーなものへと変化していった。くららの花の火の薫(かおり)が胸へたなびくとは、このように変化してゆく“魔/間”のことだなと思った。


https://www.youtube.com/watch?v=dz6NMjkyI8M 





| タンゴ・ヒグラシーノ | 15:37 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
見わたせば花も… 藤原定家
探 戈 日 暮 ら し の 記 +
 
  タンゴ・ヒグラシィーノ Vol; 0001






























・・・・・・・・藤原ノ定家






この歌は名所・旧跡らしきものが特にあるわけでなく、うら寂しい夕暮れどきの灰ねずみ色な世界を詠んでいる。珍しいものは特に「なかりけり」なのだ。しかし、その虚無をことさらに愛でる定家の眼には、刻一刻と変化してゆく茜の空が映しだしている千変万化な光と影が綾なす風情を、美しいものとして見ている。

タンゴにもこれによく似たことはある。エキセントリックに動いて見せたり、自慢の足さばきをくねくねさせながら女性を力づくで引き廻し、その大技でホームランを次々に打出しているぞと云わんばかりの得意顔。女性はたまらないだろうが、タンゴを習い始めたころ、こうゆう踊り方はカッコよく見えたものだった。しかし、見える眼を持てば、表で見えていることと本質は往々にして違うことのほうが多いだろう。例えば、静かにカミナンド(歩き)しながら眼には見えない魂の領域で力みなく落着いたアブラッソ(抱擁)をしながら、ふいに立ち止まり、ふいにゆっくりと回転したり、互いの息と鳩尾の振子を音の調子にあわせながら身体や魂を揺すりあっている二人を見つけたとき。そこに艶やかなものがあることを知る。


     https://www.youtube.com/watch?v=_lo8iQ2QHWc





| タンゴ・ヒグラシーノ | 17:09 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ヒマワリとカミナンド


夏のなごりのヒマワリを眺めていたら、うっかりして忘れかけていたカミナンドの重要性に突然目覚めました。「TANGOはカミナンド(歩き)に始まってカミナンド(歩き)に終わる」・・・ 黒い蟻さんになって一本道をトラスピエ(つまづき)しながら歩いては、右の葉っぱでヒーロ(回転)をくるくる踊り、左の葉っぱへ行ってはカット&パラーダから8の字(オーチョ)を書いて踊る夢! そしてまたカミナンドする。永遠に・・・ 

枯れてもわたしはヒマワリなのです。






| タンゴ・ヒグラシーノ | 22:44 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
原體剣舞連
T a n g o・D A D A s c o・d a h・d a h   v o l;o o o1





「原體剣舞連」 宮沢賢治

   dah-dah-dah-dah-dah-sko-dah-dah
こんや異装〔いさう〕のげん月のした
鶏〔とり〕の黒尾を頭巾〔づきん〕にかざり
片刃〔かたは〕の太刀をひらめかす
原體〔はらたい〕村の舞手〔おどりこ〕たちよ
鴇〔とき〕いろのはるの樹液〔じゅえき〕を
アルペン農の辛酸〔しんさん〕に投げ
生〔せい〕しののめの草いろの火を
高原の風とひかりにさゝげ
菩提樹〔まだ〕皮〔かわ〕と縄とをまとふ
気圏の戦士わが朋〔とも〕たちよ
青らみわたるこう気をふかみ
楢と掬〔ぶな〕とのうれひをあつめ
蛇紋山地〔じゃもんさんち〕に篝〔かゞり〕をかかげ
ひのきの髪をうちゆすり
まるめろの匂のそらに
あたらしい星雲を燃せ
   dah-dah-sko-dah-dah
肌膚〔きふ〕を腐植と土にけづらせ
筋骨はつめたい炭酸に粗〔あら〕び
月月〔つきづき〕に日光と風とを焦慮し
敬虔に年を累〔かさ〕ねた師父〔しふ〕たちよ
こんや銀河と森とのまつり
准〔じゅん〕平原の天末線〔てんまつせん〕に
さらにも強く鼓を鳴らし
うす月の雲をどよませ
  Ho!Ho!Ho!
     むかし達谷〔たった〕の悪路王〔あくろわう〕
     まっくらくらの二里の洞
     わたるは夢と黒夜神〔こくやじん〕
     首は刻まれ漬けられ
アンドロメダもかゞりにゆすれ
     青い仮面〔めん〕このこけおどし
     太刀を浴びてはいっぷかぷ
     夜風の底の蜘蛛〔くも〕おどり
     胃袋はいてぎったぎた
  dah-dah-dah-dah-dah-sko-dah-dah
さらにただしく刃〔やいば〕を合〔あ〕わせ
霹靂〔へきれき〕の青火をくだし
四方〔しほう〕の夜〔よる〕の鬼神〔きじん〕をまねき
樹液〔じゅえき〕もふるふこの夜〔よ〕さひとよ
赤ひたたれを地にひるがへし
雹雲〔ひゃううん〕と風とをまつれ
  dah-dah-dah-dahh
夜風〔よかぜ〕とどろきひのきはみだれ
月は射〔ゐ〕そそぐ銀の矢並
打つも果〔は〕てるも火花のいのち
太刀の軋〔きし〕りの消えぬひま
  dah-dah-dah-dah-dah-sko-dah-dah
太刀は稲妻〔いなづま〕萱穂〔かやほ〕のさやぎ
獅子の星座〔せいざ〕に散る火の雨の
消えてあとない天〔あま〕のがはら
打つも果てるもひとつのいのち
  dah-dah-dah-dah-dah-sko-dah-dah






| タンゴ・ヒグラシーノ | 12:05 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ジブラルタルの婚礼
  み
  ち
  ひ
  こ
  が
  ジ
  ブ
  ラ
  ル
  タ
  ル
  の
  婚
  礼
  を
  ゑ
  が
  い
  て
  み
  せ
  る
    、
  タ
  ン
  ゴ
  の
  ゆ
  め
  ぢ

  ・・・・・M氏のおふざけ短歌

| タンゴ・ヒグラシーノ | 10:07 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
モダンタイムス



アルゼンチンタンゴを踊っていると
ぼくはいつも
チャップリンの映画
「モダンタイムス」を思い出す

歯車と歯車が噛みあって
その隙間にて
彼がモダンな時間を楽しんでいたから

ギャは人間疎外と人間性の喪失を
あるいは
バット・・・しかし
ギャの隙間にもあった温かなリアルを

前・横・後・横・前
横・後・横・前
横・後・横・前と回転する
くるくるくるくるククル・クク・パロマ





| タンゴ・ヒグラシーノ | 11:09 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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