「王子ヤマトタケルの命が眠っている
白鳥陵のてっぺんに咲く白あざみ」部分ギャラリー・エフさん恒例の新春特別企画展が始ります。
企画展が立上ってから17年の歳月が流れたとか・・・月日の経つのは早いものです。しかし残念なことに、この企画展は本年で最後となります。エフさんのオーナーでいらっしゃる猪瀬さん、長い間ごくろうさまでした。そしてお世話になりました。ありがとうございます。
で、今回のテーマは「セブンティーン、17歳/SEVEN TEEN 思春期に思うこと」となりました。
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幼いころを思い出しながら、「王子ヤマトタケルの命が眠っている白鳥陵のてっぺんに咲く白あざみ」という長ったらしい表題の作品を出品します。
高校生だったころ、鈴鹿サーキットでよくアルバイトをしました。帰り道、サーキットの近くにあった白鳥陵というヤマトタケルの墓へときどき立寄ったときの気分を絵にしたものです。作品は2009年に描きましたが、テーマにぴったりだったので「白あざみ」という表題を一時改題し、出品します。いまだ未発表の作品です。
三重県にはヤマトタケルの伝説が多くあり、家の近くにはタケルが足を洗ったという池があって、その名前に由来した大池中学校があります。わたしは姉が通っていた暁学園へ通わされたのでこの学校へ行くことができませんでした。ですから、オートバイへ跨がるたび、自然、梨園を抜けたところにあった大池中学校や、天狗が棲んでいるという福王神社、タケルの墓がある加佐登神社(白鳥陵)、海や港を飽きもせず、勉強もせずに徘徊していた。
今ではもう自分自身がヤマトタケルなのか、タケルが自分自身なのか?はたまた天狗であるかカエルであるか、そのようなものを曳きずりながら、この歳になっても自身が白い船か野アザミかも解らないまま彷徨っている。なんとも面倒な男になってしまった・・・。
ここを過ぎれば人間の街、野あざみのうるはしき棘ひとみにしるす
塚本邦雄『水葬物語』書肆季節社
わたしはPART-1で出品しています。大勢の方々とご一緒ですので出展数は各自一点限りとなっていますが、お近くへおいでの節は是非にもご覧戴ければ嬉しく思います。
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■ギャラリー・エフ特別企画展
「セブンティーン、17歳/SEVEN TEEN 思春期に思うこと」
■2011年1月11日(火)〜1月21日(金)
■午前11:00〜19:00 (土曜・祭日は16:30迄/日曜休廊)
■お問い合わせ
http://www.tokyo-ef.com/gallery_ef/top.htm■PART-1の出展者は下記のごとくです。
浅賀行雄
飯田 淳
會本久美子
門坂 流
金泉佐知子
木野鳥乎
クボ桂汰
小池アミイゴ
佐藤三千彦
七戸 優
下谷二助
建石修志
タムラフキコ
花井正子
平澤一平
矢吹申彦
山崎杉夫
吉實 恵
吉田光彦
若尾真一郎
若林 樹
(敬称略)
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-19-7 さくらマンション2F
TEL:03-3475-4878 FAX:03-3475-4853
JR千駄ヶ谷駅、都営大江戸線国立競技場駅より徒歩4分。営団副都心線 北参道駅より徒歩7分。国立能楽堂 事務室・展示室入口前。