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ニリンソウ観察Day


冬の名残としては艶やかな薮椿の下で、ニリンソウが咲きはじめました。ジロボウエンゴサク、セントウソウ、ムラサキケマン、ヒメオドリコソウなど、いろいろ咲いていました。2〜30年もの間ウワミズザクラを観察してきた方がおっしゃいました。「今年になって、ようやく沢山の花(ウワミズザクラ)を咲かせた」と、人もそうありたいなと笑いあいました。




都立赤塚公園付近でのニリンソウ観察Dayは4月9日(日)です。その頃にはもっと多くの花々が咲いているでしょう。この日、お手伝いします。たのしみです。(^_^)


■問合わせ;03-3938-5715 赤塚公園サービスセンター





| 日々是好日 | 14:31 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
世界の静かな中心であれ Vol;008


世界の静かなド真中であれ    
少年るろう王「白あざみ、断章」Vol;008



その男Mは黒い学生服の第一ボタンをいつも外していた。ワザとではない。胸板が厚すぎたのと、学生服のサイズが人並みであったからなんだ。したがって、両腕は鳥が空を飛ぶかのごとくにハの字の格好をしながらも、両の拳はしっかりと握られていて、いつでもひとりぼっちで歩いていた。

学園の校庭の隅には小川が流れていた。その小川にそって、巨人兵のように背の高いポプラの樹がずらっと並んでいて、Mはその樹の下をよく歩いていた。三つほど先輩だったから、わたしがやっと高校生になったとき、Mの姿を見つけることはできなかった。

その後わたしはデザインの勉強のために上京し、やがて、デザイナーとなった。最初に務めた会社は四谷本塩町自衛隊正門前の眼前にあったが、その日は朝からヘリコプターの音がうるさくてならなかった。それでも仕事に追われながら一日はどうにか終わったが、翌朝、朝刊をみてびっくりした。全面黒々としている新聞に、作家三島由紀夫とともに先輩Mの名前が刷られてあって、割腹自殺したという文字が踊っていた。

ワッ! 世界の静かなド真中であれ・・・しばらくして、わたしはその会社を辞めた。







| 花鳥風月虹の詩歌 | 14:19 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
世界の静かな中心であれ Vol;007


フランダースの草原にて      
少年るろう王「白あざみ、断章」Vol;007



異国の野に赤いケシ畑があると聞く
フランダースの草原で満開になった赤いケシの花
戦争で死んでいった兵士たちの血の色なんだ
「ぼくらはこの地上に生きていた」と
雨が 雪が 風が知っている
人々からは忘れさられたケシの花だったが
いのちの種は闇から光へとのびて
長く冷たい夜の眠りから目を覚ます
殻を砕き 花を咲かせる


雲が 霧が 虹が知っていた
そのことを 一匹の蛇が知っていた

蛇は自分のちいさな甲冑(うろこ)を脱ぎすてて
すっくと立ち上がりながら
赤い花々に挨拶をする
「ぼくの恋人よ」と
すると花々が
眼には見えぬものごとを悟り知る者よ
花々は「イェイツ」と蛇に渾名して
フランダースの草原にて三つの星を指し示す
朽ちて 果てて 蘇れ と






| 花鳥風月虹の詩歌 | 16:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
世界の静かな中心であれ Vol;006


堕天使イカルス      
少年るろう王「白あざみ、断章」Vol;006



陽はすっかり沈んでしまったが、目的地へはまだ着けそうもない。急がば回れという戒めをわすれ、近道しなければと思ってこの山道を選んだ。ところが先へいけば行くほど真っ暗になって、さっきからもうずいぶん走ってきたのに対向車にはまだ一度も出会っていない。心細くなったが、オートバイはわたしなんかよりよほど利口に造られていて、行くべきところへ行こうとしていた。エンジンは狼のようにガオガオと唸り、気化器は生きもののような息づかいをしながらキュキュと歌っている。耳をすませば楽しくなって、アクセルをまた元気いっぱいに開いた・・・

あれは遠いむかしだったろうか。

生駒山の上から大阪の夜景を眺めたことがある。ひろびろした地平線いっぱいに点在する街の明かりが色とりどりな糸で織られた魔法の絨毯のように美しく輝いていた。それはまるで、夜にみる夢の中の青空をいつもぬりつぶしてしまう満天の星々のようであって、煌めきはこの世とあの世を往き迷うわたし自身のnegaがぬっと現れでたかのようなザワメキをもって光っていた。

空に浮くものが堕天使のように焼かれながらこの地上へ落ちなければならなかったとき、イカロスの眼に映った自身の影の明るさとは、ざっとそのような黒さであったろうか。(堕天使イカルス)






| 花鳥風月虹の詩歌 | 22:49 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
世界の静かな中心であれ Vol;005


世界の静かなド真中にて      
少年るろう王「白あざみ、断章」Vol;005



  白あざみ罌粟

父は馬賊の頭目だったと聞くが
その強さをしらず
母は・・・
母は罌粟子と呼ばれていたそうだが
その匂いをしらず
たくましさもやさしさもしらずに
いまとなっては
父の名も母の名も忘れた

冬 青空すぎて
デュポンがこきゅんと響く金属音の風の中
タンデムシートを装着していないソロに乗って
ここ にんげんの街を通りすぎ
白あざみけしの花が群生している丘を超え
過去も 未来も 現在もなく
刹那さえも 
逃れゆくふるさとはなし

あるはうるわしき火の 
絹の・・・
むらさきいろの黄昏の中を
鬼棲む森へとむかって
面箱の蓋をあけちらし明け暮れる






| 花鳥風月虹の詩歌 | 16:19 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
世界の静かな中心であれ Vol;004


世界の静かなド真中にて      
少年るろう王「白あざみ、断章」Vol;004



  ダダ

孤独な部屋には白い花がにあう時代がありました
紙きれのようにさみしくっても
うとうととどことなく崇高な孤独にたえて
もやもやした夢をたべながら眠っていられた

ところが だだ・・・だ

のいずばかりがばかみたいに多いたいらなる時代
うそっぱちでちぐはぐで
悪事をはたらいても恥じることを知らぬがらくたに
くいつぶされていく孤独がだれる

なんとも だだ・・・だ

白い花はどこへ飛んでいったのだろうか
あの孤独はもうどこへ飛んでいったのだろうか
おい! つばを吐け
森の奥深くへ つばを吐いてみせろよ






| 花鳥風月虹の詩歌 | 10:56 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
世界の静かな中心であれ Vol;003


世界の静かなド真中にて      
少年るろう王「白あざみ、断章」Vol;003



光がくいつぶされ
たとえなにもない人生であっても
世界のしずかなド真中にて
自然は調和したがっているのだから
そのことを知れば
こころはやすらいできて
ぼくは しあわせ






| 花鳥風月虹の詩歌 | 11:50 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
三つのタンゴ


世の中はメールでの打合せが当たり前となり、もっとも重要であった人となりとの繫がりが希薄になって久しいころ、李禹煥の『出会いを求めて』じゃないが、「リアルを求めて・・・」と頭をひねったとき、私はアルゼンチンタンゴと出会った。

そしてその“リアル”は間違っていなかった。



■VALSZ TANGO (ワルツ)
http://www.youtube.com/watch?v=wgsgS614gOM


■TANGO
https://www.youtube.com/watch?v=TG5F4rt2Ol4&list=RDTG5F4rt2Ol4&index=1


■MILONGA
https://www.youtube.com/watch?v=YDiyjNGsdnA






| 日々是好日 | 12:03 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ザンパノとジェルソミーナ


今年もピンポイントギャラリーのグループ展に参加させていただきます。テーマは「シネマ」です。

わたしはフェデリコ・フェリーニ監督の『道』を描きましたが、ジェルソミーナは浮世の事にとんちゃくしない無垢な人魚のようです。また、獣のような男ザンパノがラストで流す涙はたまりません。鳥のような男イル・マットも大好き。映画『道』は、海と空と大地との婚礼譚です?!^_^

今から搬入ですが、会期中は大勢のイラストレーターがそれぞれご自慢のシネマで競演します。おついであれば見て下さい。



https://www.youtube.com/watch?v=Mc3y7hLuKpc





2017年2月20日(月)〜3月11日(土)
http://www.pinpointgallery.com/cn9/cn121/cn125/pg1853.html






| インフォメーション | 10:20 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
世界の静かな中心であれ Vol;002


オロチの剣よりもすぐれた十握剣(とつかのつるぎ)を十指の爪へ秘めた白鳥皇子タケルの生まれかわり・・・白あざみ・・・。少年るろう王の心臓は、まるであの日の大災害にぽつんと残った鎮守の森のどんぐりのように、荒れはてた現代の曠野にあって、今日も、いまだ、波打っている。世界の静かな中心であれ、と。

はたして、通信事業の反映はほんとうに幸せであろうか。

かつて照日の天つ神が八百万である山川の神々を一掃したように、なにかがうち滅ぼされていくようでならない。

綺羅としたエレキの光にひかれゆく蛾々の気持ちがわからないでもないが、なにごともボタンひとつで管理できる社会が既にそこまでやってきている。しかし、遠くは太古のエッジから現代へと辷りおちてきた「少年るろう王白あざみ」は、映画『シザーハンズ』のエドワードのごとく自身の身体を十握剣でズタズタに自傷しつづけながらも、眼には見えない神の家々を尋ね歩く。

ジャメ・ヴュ = jamais vu(未視感)! それがなんになるか解らないが・・・
 

          2017_01_14 制作ノート「ちんじゅの森の水鏡」より






| インフォメーション | 11:54 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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