2009.06.28 Sunday
サセックの『ヴェニス』

神田で打ち合せをした帰り道
最寄りの駅からは乗らずに一駅歩いてみた
裏通りを野良のわん子になって徘徊していると
な! なんと ミロスラフ・サセックの『ヴェニス』を見つけた
う〜ん いい色だな〜
ジタン煙草のようなセルリアン
そして スミが13%ほど混ざったバーミリオン
タイトルに「This is Venice」の「This is」がないぶん
ブルーが際立ち 赤が際立っている
舟乗りの顔付きも断然によい
欲しいな〜 だが 店はまっ暗
サセック(チェコスロヴァキア生れ 1916〜1980)の旅行絵本シリーズは
こつこつと集めて数冊持っていた
イタリアで印刷された当時のものだったが
どれも300円から800円ぐらいで入手したものだった
情報が少なかったので他にどんな国のものがあるのか 知るよしもない
しかし日本語版が2005年にブルース・インターアクションズというところから発刊され
池袋の本屋さんでサセックのキャンペーンをやっていたときに『ヴェニス』を知った
そして『ヴェニス』を買った
だが 野良犬が見つけた『ヴェニス』は別物!
空のセルリアン パンツのコバルト ゴンドラのブラックとバーミリオンの塩梅
無駄のないタイトル どこを取ってもシックで日本版とはぜんぜん違う
最近に刷られた輸入版なら簡単に入手できるがそれとも違う
で 今日のお昼ごろ またそのお店へ行ってみた
う〜ん イタリアで印刷された1969年物だがお値段は〆て7000なんぼ
表紙絵のためだけにその額を払うほどの余裕が今のわたしにはない
サセックは今風で日本でもかなりの人気 トーゼンの価格かも知れない
しょうがなく その本とはバイバイした
なんだかボーゼンとしてうろうろしながらまた徘徊する
せっかくの土曜日
卒業後にイラストレーターとして活躍している教え子
會本久美子さんの個展が千駄ケ谷のギャラリー・エフでやっているのを想出し
その作品群を見せてもらいに行ったがあいにく本人はお留守だった
ヘンリー・ダーガーを思わせるような画風でもあったが
今回はエンピツ画で全作モノクロ さらなる線を自在に見せてくれていた
そのギャラリーを出て千駄ケ谷の駅前までくると
わたしの目にまたまたブルーが飛込んできた
国立競技場でサッカーの試合があるらしく
F.C.東京のチームカラーを背負ったトラックと移動販売のショップだ
ひやかし気分で入って見るとかっこいいキャップが売っている
クラウンのフロント部分はチームカラーの紺と赤とでできた太いボーダー
クラウン後部は真っ赤なメッシュ素材
そしてブリムは真っ青で小さなサインが白糸で刺繍されていた
なにもかもがわたし好み! でも買わなかった
このごろはどうもしみったれていけない
でも もしかしてF.C.東京のハデなキャップを恥ずかしそうに被りながら
内心は嬉しそうに街を歩いている野良犬がいたとしたら
がまんできずに買ったんだな と笑ってやって下さい
これはブルー・フェティックな野良のワン子のひとりごと
注-1)上記の写真は夜であって、おまけに本にはビニールがかかっていてウインドー越しの撮影のため、右下にある日本語版のほうがカラッとした空気感で良く見えるかもしれないが、まるで月とスッポン状態だ。ゴンドラの黒も冴えないし、なんでこんな姿になっちゃったんだろうな〜?!
注-2)文中にて會本久美子さんの画風をヘンリー・ダーガー風と表現しましたが、このことはわたし個人の独断によるものです。












