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イリアス・オデュッセイア/木馬より花を


チビ助だったころの琥珀を描いてみました。

“身内”を描くのははじめてです。

オデュッセウスの愛犬アルゴスにあやかって、凪渚にて彼におんぶされています。ついでにお話も書いてみました。よかったら読んで下さい。


         *   *   *


むかしのむかし、つぎの王になるための試練として黒海の奥地へ金の羊毛をさがしにいった若者がいた。名をイヤソーンといって、その苦難の冒険をアルゴナウティカという。船大工アルゴスのつくった船アルゴ号にちなんだ物語だった。ほかにアルゴスと呼れるものに、千の眼をもつ巨人がいた。

たぶんそれらから、ご主人のオデュッセウスはぼくのことをアルゴスと呼んだ。

オデュッセウスは小さな島の王であったが、このたびのトロイア戦でギリシャ随一の王になろうとしていた。けれども、じっさいはアルゴナウティカの辿りなおしをしながら20年の歳月を危険にみちた海の上をさまよわなければならなかった。そんな苦難と野心にみちたむごい戦争をさけるため、ぼくは船出の風を止めたのだった。アルゴスという名前をつけられたとたん、千の眼の力を得たからだった。しかしぼくは仔犬だったから、凪はそうながくつづかなかった。(ぼくのイリアス・オデュッセイア 「木馬より花を」から/絵は「凪渚のオデュッセウス」2018)





| 琥珀の告白 | 08:39 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
オデュッセイア乃至エレクトラ


この夏の酷暑、ホメロスの『オデュッセイア』に関する資料をちょびちょびと読んでいる。思慮分別に欠けたギリシャ軍の総帥アガメムノーン王が鼻につく。王はトロイアから帰還して喜びの絶頂にあったところを王妃クリュタイムネストラとその愛人アイギストスによって殺害されるが、なぜにか妙にうなづけた。と同時に、むかしATGで観た『エレクトラ』のパンフを本箱の底から拾い上げながら読んでみていると、イレーネ・パパスの鷹のように高貴な眼差しや悔恨の苦悩を思いだす。エレクトラはアガメムノーン王と王妃のあいだにできた王女であり、実父の復讐のため実母を殺してしまう。その復仇の悔恨はギリシャ悲劇と呼ばれているが、資料の中に「琥珀の道」というのがあって、ギリシャ語では琥珀のことを「エレークトロン」といい、母親殺しのエレクトラの名も同義とのことであった。

なるほど、ボクの愛犬琥珀は“エレクトラ”なんだと知って、すがすがしい暗さのなかでマイケル・カコヤニス監督の冷たくも恐ろしい『エレクトラ』をまた観れたらいいなとネジを巻く。

2018 猛暑お見舞い申し上げます!






| 日々是好日 | 08:53 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
アウゲンブリック


未来と過去のはざまにて、どこかで一瞬!ぷんと匂った花の気配を求め、そのいのちの在処をさがしてみても見つからず、ついには見失ってしまうことが多い。このことは花にかぎったことではなく、いのちとはことごとくそのようなものではないだろうか。

夏の木漏れ日をぬって歩く犬の背中を撫でてゆく風の輝きを握りしめることはできない。脆く、せつなく、甘く、儚い感覚だけが上辷りしてゆく。そんな上辷りしている「幻」の正体を描ければと思うことがあるが、それは夢のまた夢、なにをどう表現すればいいのか分からないまま刹那をただ漫然と生かされている、


今日このごろの、虚無を生ききる。





| 日々是好日 | 13:50 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
花へ至ル道


紅に対して白牡丹はなかなか咲かずヒヤヒヤしましたが、そのとき一緒に買ったカサブランカが昨日咲いてくれました。五月連休のころ、小指の先ほどの蕾を六個つけてくれましたが、蕾は大きくならず、なかば諦めていただけにホッとしました。

六つの蕾はどれも立派です。

暗い街角や公園の片隅にて赤の他人どうしが無言のまま群れて立ち止まりながら携帯を覗き込み、なにやら“捜物”をしている。また、乳母車に乗った乳児が端末器をおもちゃにするこの時代。花から多くを学びました。

土のなかで眠ったままいつ咲くかわからない植物は、ゆっくりじっくりとその時期がくるまで焦らずにいる。そして風を感じ、光や雨を感じながら満を持して堂々と咲きはじめだす。途中でもし折れても枯れてもそれを受け入れるしかないリアル・・・機械とはひと味違った“いのち”のありようからボクはたくさんの勇気や自信をもらった。






| 日々是好日 | 10:14 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
雨と宗達



雨の日は
ぼくの行手には
いつでも
宗達が

じっと待っていてくれる





| 日々是好日 | 20:46 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
雪なだれる隕石のごとし花の公達


国立能楽堂が発刊する6月公演プログラムの巻頭に『雪なだれる隕石のごとし花の公達』と言うエッセーを掲載して戴きました。千駄ヶ谷にある能楽堂へ行かれたら是非手にとってみて下さい。


http://www.michihico.com/new_tango/z_new_illust/i_illustration.html


ご興味のあるかたはHPで読めます。^_^






| インフォメーション | 22:07 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
砂の泉で



  「砂の泉で」

ごはんをこぼしてはいけませんよ
こぼしたなら一粒一粒きれいに拾ってくださいな
お百姓さんが汗水たらして作ったのですから
そうお母さまに教えられたけれど
母はとうに死にました    
あれはきれいな日本(にっぽん)でした

潮は満ちて
潮は引いて
波がそれを拐(たばか)っていく
砂の泉で
ざわざわとして傷がつき
甲羅をしずかにこわした蟹は
もうしゃがんでいるしかできなくなって
顔も目玉も黒くただれ
じっとみつめているだけでした
それでも 
よく見りゃみんな汚れています
わたしも
あなたも
みんなきれいに汚れています

潮は満ちて
潮は引いて
波がそれを拐って
わたしたちは唯美しく横たわる

        m_Sato『エロスと灰』より





| 花鳥風月虹の詩歌 | 22:05 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
名残の紅牡丹


白地に 赤く ああ美しや
日本の春は

名残の 紅牡丹です






| 日々是好日 | 12:06 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
白牡丹


あんなに弱々しかった白い花が
20CmØもの大きなプロペラを回転させてくれました

「かんじんなことは、目に見えないんだよ」

これは『星の王子さま』の著者
サン=テグジュペリ伯爵の言葉です

これから牡丹寺「薬王院」へ行ってみます

                 (4月15日撮影)






| 日々是好日 | 10:35 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
明日からは滅びの美学へ


3日目の紅ぼうたん
満開の極みにて 絢爛です

満つれば欠ける・・・
明日からは滅びの美学へと至るでしょうが
秘っすれば 花!
あとはひとりで楽しみます






| 日々是好日 | 09:56 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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