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ロマン・ド・ラ・ローズ # 004.



   「クロノス・ポイント」

    ふと足を止める。
皇 妃 「私、青ざめた顔していないかしら?!
    胸が痛いの…」

    (一八九八年九月十日正午過ぎ、
    レマン湖畔にて
    無政府主義者ルイジ・ルケーニによって
    エリザベート皇妃殿下暗殺さる)

       vs

    プラハ*にて。
カフカ 「来るものがいる 行くものがいる、
    別れるものもいて しばしばそれは永遠の別れ」

    (一八九八年十一月二〇日夜、
    冷たくさびしい袋小路の壁へ額を打ちつけ
    フランツ・カフカは二行詩や夢、戯言を綴る。
    フーゴー・ベルクマン記念帳へ)

蛇 足 *カフカは、オーストリア=ハンガリー帝国領の
    プラハに生まれる。
             〈 C o r a z ó n 〉より





| C o r a z ó n | 17:49 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ロマン・ド・ラ・ローズ # 003.



   「一八九八年九月十日」

黒い喪服を着て、黒い
パラソルを差し、黒い扇をもった女

手の中

焼けつくような命。
けど「ありゃ幽霊だね」と、
人は嘲笑するけれども、
絶対的
オーストリア=ハンガリー帝国の皇女にして、「わたしは
彷徨うカモメの狂女!
双頭の鷲のエンブレムなんて知るものか」
虚無の白旗を愛艇のマストへ掲げて、
トワイライト・タイムまでは
ぬばたまの黒い
手袋を嵌めたままでいる・・・ 愚行
夜はファワグラを啄むから。 

(この王朝は、滅びるな)

幾何学的な紋様の凶器にて
ある晴れた朝突然に! 薔薇色の湖

桟橋

途中で
接吻(くちづけ)を交わす、美しい水鳥と園丁の二人組。
或は・・・ 
黄昏少女とダダイストまがいの不良少年
トリュフとファワグラのような一対の、
ディレッタントな恋びと同志。
女のほうは
血まみれでした。
なぜって?
昼と夜とがまじりあう
これは妙にパーフェクトな恋愛代名詞、
歴史上のミステリーだから。
          〈 C o r a z ó n 〉より






| C o r a z ó n | 10:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ロマン・ド・ラ・ローズ # 002. 


はや立秋ですが夏はまだこれからが本番です。みなさん、どうぞお身体ご慈愛下さい。



  「ドン・マクシミリアーノ帝滅紫種子学」

乗ってきた船と同じ
軍艦「ノヴァラ」号に乗って、その男は
帰っていったなぁ。

白い陶器のように冷たくなった欠片へ
カーニバルの仮面を「ひょい」と被って、男は
ひどく無口であったなぁ。

ヴェラ・クルスの波止場のモノカゲ!
コンセプティオン・サダ子はその男の種子、赤ん坊を
抱いていたなぁ。

            〈 C o r a z ó n 〉より 





| C o r a z ó n | 11:16 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ロマン・ド・ラ・ローズ #001.


暑中お見舞い申し上げます。


  「薔薇の盗賊」

動物であれば鼻のようなもの、
どす黒い煙突へ『雙頭ノ鷲』の紋章をいただいた
「カイゼリン・エリザベト」と読まれる軍艦の甲板にて、
男は深紅に彩られた一冊の本をひろう。

城のような 
宮殿のような
閉ざされた軍艦

甲板を、
カタツムリのような足取りを残して
ひとり消えてゆく
婦人。

本の持主こそ、かの婦人にして、
オーストリア=ハンガリー二重帝国の麗しき皇女。
エリザベト・フォン・ヴィッテルスバッハ
黒衣の人であった。

(黄昏に咲くバイエルンの薔薇一輪)  

節くれだった指にて磨する
馥郁たる薔薇のごとき
一輪一冊の本に触れた男、
「LE MONDE ANCIEN」とは無学にて、
ちぐはぐに身悶え、唯、うち震るる。

噫…… こんなにも疲れきった、
青い作業服を着て生きる男は水夫にしてかの人のシモベ
「カイゼリン・エリザベト」号のボイラーマンです。
されど、薔薇の盗賊にして
シュルレアリストなり。
              〈 C o r a z ó n 〉より





| C o r a z ó n | 16:47 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ゴヤとエスコラピオス修道会
 


東京へ出て絵画の勉強をすると言ったとき、イラオラ神父さんやエンリケ・リベロ校長から「きみの先輩にゴヤがいるから頑張りなさい」と言われたとき、正直、驚いたことがあった。ゴヤがエスコラピオス修道会の学校にいたことは事実であるが、ゴヤが先輩とは壮大すぎて、合点がいかなかった。

けれども昨日、日本西班牙経済友好会に誘われて、国立西洋美術館の方から「スペイン美術のコレクション」の講演を聞いたのち、食事会にて主任研究員の方と話しているうちグレコからゴヤに話がおよんだ折、何十年も前からベストに付けていた学生服(中・高)の金ボタンを指さし、ゴヤとエスコラピオス会の関係性をたずねてみたところ、「ゴヤはエスコラピオス会の創立者、聖カラサンスに生涯敬意をはらっていた」という見事な解答を得た。講演も食事会もすばらしく、歓談は違和感のない楽しいものだった。

ながく生きていると面白いことがある。

追記;カフスとピンは、エスコラピオス学園(海星)のもので、同級生だった同窓会会長からの嬉しいプレゼント!




聖ホセ・デ・カラサンスの最後の聖体拝領
Última comunión de San José de Calasanz/ 1819年(250×180cm)
油彩・画布 /エスコラピオス学院聖堂





| 日々是好日 | 11:38 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
星の王子さま



「・・・肝心なことは目には見えない!」
これは砂漠にすんでいた利口なキツネが、『星の王子さま』へ伝えたメッセージです。

物語では、パイロットが無造作に描いた絵(穴が三個あいた箱)を見た王子が、箱のなかに“本質的な羊の姿”を見つけて嬉々とする箇所があります。そんな不思議な箱の代用品、粗末な段ボールでつくった“エッセンシャル・ボックス”を持って、久しぶりに講義させて戴きました。終了後、担当の先生といっしょに渋谷の街へ出てビールを飲みましたが、街はわかものだけ、中年も老人も居ません。異界というか、映画『ブレードランナー』の人造人間ロイの孤独ってどんなだったろうと思わせるほど、スクランブル交差点は透明だった。





| インフォメーション | 14:44 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
川端龍子



新板橋駅界隈にある加賀藩江戸下屋敷跡をぼくに教えてくれたのはK氏だった。その彼が中心となって、このたび『龍子』をまとめあげました。帯のコトバ「漢(おとこ)」を肴に、小アジの南蛮漬けやどじょうの唐揚げで一杯やりました。お疲れ〜!

川端龍子が「漢」なら、龍子のお弟子さん横山操は「無頼」だろうか・・・。ぼくは横山操の「ウォール街」「犬吠」など、いろいろ好きだが、龍子は「日々日蝕」かな。






| 日々是好日 | 22:15 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
高みへと落下する、天上の鳥



先日の雨で、虫が羽化したのだろうか……
たくさんのツバメたちが鎌のかたちをした翼をひろげながら、飛来する。
すっきりとした青い光のなかで、嬉々としながら。

けれども、一羽は北方へ向かっていた。






| 日々是好日 | 22:28 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
水の中のわたしのじぶん自身


雨の日は体内の水分とその雨がいつのまにか溶け入ってしまい、「わたしのじぶん」が、まるで水先案内のように先を流れつづけて行きます。

それに遅れないていどの速さでもって、私は「わたしのじぶん」自身についてゆくことが好きなんです。





紫陽花の咲く小径





森のシンフォニー





コウゾの甘い実





地元の高校生等がつくったそだ柵(小さな生き物の棲家となる)*茶色の部分







| 日々是好日 | 21:29 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
楊梅(やまもも)の熟れる頃



公園のやまももは、今年も豊作です。
赤い実はあま酸っぱくって、黒い実は甘いです。
食べると
いつも宮尾登美子をおもいだします。






| 日々是好日 | 22:12 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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